学校からのお知らせ
小学校のすぐそこに、冒険がある ~福島小の裏山探検~
木曽は、山に囲まれた自然豊なところです。福島小には、裏山があります。
生活科や理科では、子供たちがよく探検や観察に出かけます。
裏山は、木が茂っていて、勾配も急です。空気もひんやりしていて、匂いも校内とは違っていました。
植物の種類も多くて、虫や花も数多く見られ ます。
3年生の子供たちが理科で観察にいくと・・・・、
Aさん「池にコイがいました。大きなのと小さいのがいました。大きいのはおどろくとすぐにげるけど、小さいのはなかなかにげません。」
Rさん「くものような虫がいました。空中にふわふわうかんでいました。なぞの生きものかもしれません。」
特徴をよくとらえて、豊かな感性で動植物を観察します。
なんと、タケノコも自生しています。
木曽の子供たちが挑む伝統 ~ 土俵で育む礼と力 ~
突然ですが、福島小学校の運動場を紹介します。他の地域では見られないものがあるのですが、分かりますでしょうか?
それは、相撲場です。運動場の奥に、屋根のついた一画があります。その下には土俵があります。
木曽郡では、日本の国技である相撲が日常に溶け込んでいます。小学校・中学校には運動場に相撲場があります。また、体育館には土俵が描かれたマットもあります。子供たちは体育の授業で相撲に取り組んだり、毎日の清掃で土俵を掃いたりしています。毎年、地域では相撲大会が開かれ、子供も大人も参加して、技を競い合っています。
本日は教育委員会から先生が来て、全学年が相撲の指導を受けました。最初は、準備体操から始まり、受け身の取り方や、組み合い方を教わりました。
その後は、全員で土俵に行き、実際に取り組みをやってみました。先ほどまではしゃいでいた子供たちも、裸足になって土俵に上がると、表情が変わります。真剣に相手にぶつかっていきます。
見ている子供たちも、
「がんばれー!」「いけー!」
と、応援に熱が入ります。
また、取り組みで土をつけてしまった子に対しても、
「大丈夫?」「痛くない?」
と、そんきょの礼の後、優しい声をかけます。
今月には、相撲の大きな大会も開かれます。大会に出場する子供たちもいて、みんな目を輝かせて授業を受けていました。
自然の中で育まれ、相撲を取る。日本のよさがここ福島小にあります。
心に響いた音の贈り物 ~移動音楽教室~
【 移動音楽教室 】
木曽郡校長会主催で、「スクラッチ・トリオ」の皆さんによるクラシック音楽の演奏を鑑賞する移動音楽教室が開催されました。
6月2日から始まり、最終日の4日は、ここ福島小学校で行われました。
この日は、近くの三岳小学校と王滝小学校からも子供たちと職員が来場し、体育館で演奏に耳を傾けました。
子供たちは、普段会えない他校の友達と会えることにとても喜んでいました。
また、初めて見る演奏家の皆さんと、その楽器に興味津々でした。
演奏が始まると、体育館の空気が一変しました。舞台から一瞬で伝わってくる、弦楽器とピアノの音の圧が、子供たちの心を捉えました。
最初は、ポピュラーな曲から始まり、クラシックの曲など、子供たちが興味を示しそうな曲が次々と演奏されました。子供たちは、真剣な表情で聞いていましたが、自然とリズムに乗ってきて、拍手をしていました。
途中で、教職員と、子供が舞台に呼ばれて、演奏に参加するというサプライズ演出もなされました。
二人は、戸惑いを隠せない様子でしたが、のりのりでトライアングルとウッドブロックを演奏しました。子供たちはじめ、先生たちも大盛り上がりでした。
最後の演目は、「剣の舞」で、子供たちはその早いテンポに合わせて身体を揺らしたり手を動かしたりして、全身で音楽を聴いていました。
体育館に、木曽郡の子供たちと教職員が集まって、素敵な午後のひと時を過ごしました。
木曽の歴史に触れる子どもたち
【 山村代官屋敷 】
福島小学校の隣には、江戸時代、木曽谷の代官を務めた山村家の代官屋敷があります。
子供たちは、日常的に中山道を歩くなど、自然と日本の歴史に触れています。
また、生活科や社会科などでもより深く歴史について学びます。
先日、3年生が、この代官屋敷を見学しに行きました。
子供たちの1番の興味はお狐様のミイラでした。
【 ほう葉巻き 】
6月5日の給食に、「ほう葉巻き」がでました。これは木曽の郷土食として知られています。
木曽では、ひと月遅れの6月5日に端午の節句を祝います。
標高が高い木曽では、柏の葉がなかったため、朴(ほお)の葉を使ったほお葉巻きが作られていました。
この日は木曽町にある御菓子司「田ぐち」さんから作っていただいたものをいただきました。
ほお葉巻きは、子供たちにとても人気です。
「おばあちゃんちで作ったー。」「この葉っぱ、僕の家の前に生えてるよ。」等々、教室は大賑わいでした。
各家庭でもよく作られている郷土料理で、中に入れるあんこの種類や巻く葉の種類は、各家庭で独自の作り方があるようです。
歴史と伝統に包つまれて、子供たちはすくすく育っています。
プールに入る前の大切な学び
運動会も終わり、プール開きが始まりました。
といっても、福島小には、敷地内にプールがありません。
併設の木曽町温水プールにて、水泳の学習を行っております。
福島小の近くには木曽川が流れていて、水がとても身近です。通りには湧き水がありますし、川からの水を利用した水場をよく目にします。水遊びができる公園もあります。また、釣りができる場所も多く、中には子供専用の釣りスポットもあります。子供たちは、自然を満喫しながら、水の楽しさ、怖さ、両方を経験していきます。
この日は、全校集会でプール開きが開かれました。
代表の児童が、プールの授業のめあてを発表しました。
「今年は、25m泳げるようになりたいです。
「平泳ぎをがんばりたいです。」
2人の声が、しんとした体育館に響きました。聞いている児童も、それぞれ自分たちのめあてを決めているようでした。
この後は、先生がプールに入る時の注意点を伝えました。実際にあった事故を紹介して、どう守らなければいけないのか、語り掛けていました。子供たちは真剣に耳を傾けていました。
子供たちの多くは、水泳の授業を楽しみに、温水プールに向かいます。
自分自身のめあてを達成できるといいね!
待ちに待った運動会 応援と笑顔があふれた一日
当日はくもり・雨予報でした。山の天気は変わりやすいので、学校長をはじめ多くの教職員が天気予報とにらめっこの毎日でした。運動会は午前中で終わるため、何とか天気がもってほしい!と、皆が思っていました。
子供たちもてるてる坊主を作り、教室に飾っていました。
残念ながら途中、雨が降り出し、最後の全校木曽おどりを行うことができませんでした!
【 連学年種目 】
1・2年、3・4年、5・6年と合同で、全ての人が楽しめる連学年種目を行いました。大玉転がしや、網くぐり、借り物競走、ドッヂビー投げ等、様々な種目がちりばめられた素敵な競技でした。保護者や地域の方、そして教職員等、様々な人たちが参加しました。
最初は、子供たちのチームの紹介から始まりました。
「それでは、自分たちのチームが応援してもらえるように班からアピールしてもらいましょう! 1班、スター! 2班、月!」
担当の教職員が軽快なトークと実況で場を盛り上げました。
借り物競走でのお題は、児童会が全校児童から募集しました。
「朝、パン食べた人ー!」「A型の人はいませんかー?」と、子供たちの元気な声が校庭に響きます。子供たちはそのまま保護者席に入っていって当てはまる人を探します。
「はーい、A型です!」保護者席から、来ていたお父さんが手を挙げます。
お父さんは、そのまま子供たちと一緒にゴールまで駆けていきました。
【 徒競走、リレー種目 】
たくさんの子が、自分の限界に挑戦しようと
練習に励んできました。本番では、どの子も真剣な表情でゴールを見据えて、最後まで走りました。中には、日記にこんなことを書いた子もいました。
Hさん「足を大きく上げて大またで走るといいよ、とお父さんから速く走るアドバイスをもらいました。」
少しひんやりした風を忘れるくらい、子供たちの熱気は高まり、走る子と応援する子両方が盛り上がっていました。
子供たち、教職員、保護者、地域の方、そして自然と5つの力が重なって、素晴らしい運動会が開かれました。
一人ひとりが輝ける運動会でした!
運動会に向かって最後の仕上げ~のこり1週間!~
連休明けから少しずつ、子供たちは運動会の準備を始めました。1・2年生は玉入れ、3・4年生はソーラン節、5・6年生は組体操です。5・6年生はプログラムの進行や準備も担当しています。一人一人に役割があり、どの子も、「自分が自ら作り上げている」ことを感じて運動会に臨みます。
今週は、知られざる運動会の舞台裏をほんの少し、お伝えします。
【 会場係 】
運動会の看板を、子供たちと職員で作っています。紅白の花飾りは作るのにコツがいります。
お互い教え合って和気あいあいと作りました。ご来場の際は、花飾りも見てくださると嬉しいです。
【 児童係 】
走ってきた子たちの順番を見て、順番通りに並べる練習です。
係の子供たちは当日スムーズに動けるように、順番に目を光らせます。
低学年の子も安全に並べるよう、誘導は優しく丁寧に行います。
大玉たちが子どもたちを見守っています。
当日、一緒に走ろうね!
当日まであと少し! みんなで作る運動会
24日土曜日の運動会に向けて、子供たち、職員一同日々、練習に励んでいます。
平野部では真夏日が報告された今週ですが、比較的涼しく、運動に適した気候です。
( 熱中症対策は万全です。 )
【 1・2年生 】
表現運動で、かわいらしいダンスを踊っています。
指導する職員も、全力で子供たちのお手本になって踊っています。
終わった後は、子供たちも職員もへとへとです。
みんな、いい汗をかけました。
【 木曽踊り 】
木曽には、400年前から踊り継がれている「 木曽踊り 」があります。運動会では、子供たち、職員、保護者、地域の人達みんなで、この木曽踊りを踊ります。この日は、保存会の方がいらして、踊り方を教えてくださいました。歌もあり、昔は500~600番まであったそうです。
「なーんちゃらほい。」(本当にこういう歌詞があります)指導者の澄み切った声が、校庭に響いて、子供たちは、木曽踊りを踊りました。ゆったりした動作で、御嶽山等、木曽郡の自然を表現する踊りは、静かな美しさを感じさせてくれます。
【 石拾い 】
運動会で演技や競技をする人たちのために、校庭の石拾いや草取りも行いました。
「みんなが気持ちよく走れるといいな。」と、子供たちは石拾いをしました。
子供たちだけではありません。写真右に写っている人は、なんと校長先生です。
自らスコップを持参して、校庭のでこぼこを平らにしていました。子供たちは校長先生の登場に大喜びでした。
運動会が楽しみですね。
校舎の真ん中の、すてきな図書館
児童昇降口から入って、上を見上げると、吹き抜けの2階に、かわいらしいクマのぬいぐるみが見えます。
これが、図書館の目印です。
中央階段を2階に上がると、ちょうど目の前に、学校図書館の入り口があります。
入り口には、司書のおすすめの本が紹介されています。
また、ガラスの壁には、司書が選んだ詩が書かれています。
現在は、長田弘氏の「 聴くこと 」です。子供たちへのメッセージですね。
さらに司書による読み聞かせも定期的に行っています。
子供たちは、物語に聞き入っています。その後は図書館に行って、お気に入りの本を借ります。お目当ての本には人気が集中しますが、タブレットを使った予約システムのおかげで貸し借りはスムーズです。
借りた後は、静かに読書をします。職員による個別の読み聞かせも行っています。
そのかいあって、福島小の一人当たりの平均年間貸出数は、約82冊です(福島小図書委員会調べ)
福島小の学校図書館は、子供たちの憩いの場になっています。
山に響く、子供たちのかけ声。
【 ダンス種目 】
今月下旬に運動会を控え、子供たちは、自分の取り組む競技に興味津々です。
先生が動画で、ダンスの動画を紹介しました。子供たちは、「難しそう。」とつぶやきます。
先生はすかさず、「大丈夫、できるよ。」と力強い一言で励まします。
真剣な表情で動画を見ていた子供たちは、次第に「(動画の踊り手の列が)変わった形になった。」
「面白そう。」と目を輝かせ始めました。最後には、クラスみんなで「えいえいおー。」と掛け声を挙げて授業が終わりました。
子供たちの気持ちは徐々に高まっています。