学校からのお知らせ
どんな学校にも、長らく語り継がれる七不思議というものがあります。象徴的な石像や、有名な音楽家、トイレの女の子等々、学校には子供たちの想像力をかき立てる題材が多くあります。なんの変哲もない日常風景も、子供たちの目には素敵なものに写っているようです。
例えば、この何気ない廊下と階段にも、何やら変わったものが映り込んでいます。お分かりでしょうか?
答えは・・・・・
柱を工事している小人たち です。
何気ない模様やヒビが、想像力を膨らませていたようです。
他にも、
教室の窓に、突如あらわれた、携帯用ゲーム機。
ゲーム画面には、学んでいる子や、くつろいでいる子が表示されます。
また、
スイッチが、どこの電灯のものかを示した矢印の隣からは、唐突にリズムゲームが始まっています。何気ない日常が楽しくなってきます。
最後は、ちょっと暗めの階段に出現した、滑る小人たちです。雪がよく降り、体育でスキーを行う木曽福島ならではの発想かもしれません。
小さな身体に、無限大の想像力。学校にはたくさんのアーティストが日々育っています。
今日は、人権月間の学びとして、目の見えない方と盲導犬が学校に来てくださいました。
体育館に入ると、子供たちの視線が自然と1つに集まります。盲導犬のゆっくりとした足取り。そして、その横に立つゲストの方の柔らかくもはっきり通る声。
空気が静まり、子供たちの声にならないわくわく感が伝わってきました。
話が進むにつれて、子供たちの「内側」が動いていくのが見えてきました。
ご自身の日々の生活を紹介してくださり、洗濯物を干している様子や、りんごの皮むきの実演をしてくださいました。包丁は慣れた手つきでするすると皮がむかれ、子供たちは目を丸くしていました。
「見えてないのに、どうして分かるの?」
多くの子が同時に同じ疑問を抱えた瞬間でした。
ご本人曰く「みんなのお家の方と同じですよ。」とのこと。
続いてのアイマスク体験。
自分の名前を書こうとした子供の手が宙で迷いました。
絵を描く時も、線がどこで終わるのか探す動きがゆっくりになる。
普段、何も考えずにできているはずのことが、突然一つ一つが確かめながらの動作に変わっていきます。
Iさん「字を書く時に、何度も同じところに書いてしまいました。」
Mさん「好きなキャラクターを描きました。目を開けて描いた時と違ってズレていました。」
最後は、音の鳴るボールで座ってパス回し。
不意に鳴る「シャンシャンシャン」という音に、列の中の全員の注意が吸い寄せられる。音を頼りに相手を想像し、「どこにいるか」を探しながらボールを送る姿が印象的でした。
「きゃー」「こわい!」
「ボールはどこに行ったの?」
活動が終わる頃、体育館には不思議な静けさがありました。
その中で、「見える・見えない」の区分をこえて、人の動きや気持ちの「手触り」のようなものが、それぞれの心にひっそりと残っていく様子だけが、最後まで変わらずにそこにありました。
あとは、それをどう扱うか。今日の体験の続きをつくるのは、子供たち自身です。
耳をすませると、校舎には様々な音が響いています。授業中は、先生たちの教える声や子供たちの答える声が聞こえてきます。ピリッとしていて知的好奇心に満ち、よい緊張感が漂っています。
休み時間はどうでしょうか? ブログでは伝えられませんが、実に様々な音が聞こえてきます。
子供たちが廊下を歩く音。蛇口から水の出る音。椅子についているローラーが動く音。アルミの窓が動く音。子供たちの話し声。笑い声。
「〇〇くーん。」「算数とかさー」
「何してんだよ。」「たまにニンテンドースイッチで・・・」
「キャー」「これ逆に・・・」「ゴム消えたー」
「さっきトイレでさー。」「遊ぶ?遊びたい?」
「はー!?」「いそげーいそげー」
子供たちの日常が聞こえます。
そして、校舎に置いてあるピアノから流れてきた曲。
誰かが弾いてる「ねこふんじゃった」「さんぽ」「君をのせて」
休み時間にはいつも、誰かのコンサート中です。
静かな山の中なので、よりいっそう様々な音が際立ちます。
廊下の一画に人だかりができていました。どれがいい、あれがかわいい、とたくさんの声が聞こえてきました。図書委員会主催の、しおりコンクールについてでした。子供たちが、お気に入りの本1冊を選んで、その本についての絵を描き、しおりにする取り組みです。
しおりコンクールの大賞は、全校児童の投票によって決まります。
このように、しおりコンクールにはたくさんの子がチャレンジしました。みんな、自分の作品が飾られることで、どこか誇らしげでした。そして自然とそれぞれの作品を認め会える雰囲気が作られていきます。
さらに、聞こえて来るのは、耳に聞こえる声だけではありません。
1年生では「くじらぐも」の学習を行いますが、「学習のあしあと」に、1人ひとりが写っています。
授業で話し合ったことや分かったことが、子供たちの声で耳に聞こえてきそうです。
とても楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
熊鈴の音が校舎に響き始めたら、そろそろ下校の時間です。ランドセルについた熊よけの鈴が、子供たちと一緒に動くからです。熊鈴に始まり、熊鈴に終わる。木曽ならでの音光景です。
11月10日は、「単元内自由進度学習」の公開を行いました。子供たちが自分のペースで学びを進める姿を、先生方や地域の皆さんに見ていただく日です。教室には、静かな「考える音」が流れていました。
自由進度学習では、子供自身が問題を選び、考え方を組み立てながら学習を進めます。自分で考え、自分の言葉で説明する場面も大切にしています。
うまくいく時もあれば、思うように進まない時もあります。中には、45分間、一つの問題と向き合い続ける子の姿もありました。けれど、単元内自由進度学習だから、それでいいのです。考える過程こそが、学びの本体だからです。
「わかった!」と目が明るく瞬間。しかしその次の問題では、また間違える。また考える。その繰り返しが、子どもたちの中に確かな学力を育てています。
なお、自由進度学習は、カリキュラム全体の5%ほどの時間で行われています。一斉授業も併用することで、基礎と探究が互いを支え合う学びとなっています。
じっとタブレットを見つめるまなざし。小さく、でも確かに生まれる「気づき」。その積み重ねは一日では見えず、ふとした時に形になります。
「考える」とは、時間の中で熟すもの。今日の教室には、言葉にならない成長の音が、静かに息づいていました。また次の授業でも、子供たちはそれぞれの歩幅で、学びを深めていきます。
11月に入り、校舎の中がにわかに慌ただしくなってきました。
なんと、プラネタリウムができました。天井を見上げ、ぐるっと見回すと夜空にまたたく星座が目に入ります。
広場の片隅には、美味しそうなピザの屋台も出店しました。まだ、準備中のようです。
全体を見ると、この様になっています。広いスペースがふんだんに使われ、学べる場所がたくさんできています。バランスボール型の椅子や、もこもこのカーペットなど、子どもたちが自分のお気に入りの場所を選べるように工夫されています。校舎の作りをうまく活かした、福島小ならではの取り組みです。
これは、単元内自由進度学習の準備です。
4年生では、算数科の「分数」と理科の「星の動きと位置」を合わせて、自分たちでペースを決めて学べます。
多くの人が子供時代、分数で悩んだことがあるのではないでしょうか? 分母と分子、数字が上下に分かれていて、よく分からない。結局数字同士を足したり引いたりして、計算はできるようになったけど・・・、と。
そこで、今回はピザの模型をたくさん用意しました。自分で自由に触れて、「分数」って実際はどういうことなのか?という感覚を掴めるように工夫されています。子どもたちはピザを注文したり、手にとったりすることで、わくわくしながら分数に親しめることでしょう。
もちろん、教科書を使った学習プリントも用意されています。自分の進度に合わせて、3つの種類のプリントを選べるようになっています。ポスターは児童用タブレット内のアプリで作ってあります。もちろん、子供たちもこのアプリを使って動画やポスター等を作っています。また、タブレット内のソフトで、学習プリントを使えるようにもしてあります。紙よりもタブレットを好む子も大喜びです。
分数に関する本も、子供たちが手に取りやすい場所に用意されています。
分数のクイズの本や、分数をトリックにした謎解き小説など、子供たちが興味を持ちそうな内容の本が集められています。
また、学習スペースのあちこちには、テレビが置かれています。デジタル教科書に収録されている分数の解説動画が見られるようになっています。
ピザから少し離れて、数直線で分数を考えたい子には、こちら。
パネルを動かして、分数の感覚を身に着けられるように工夫されています。
子供たちがのびのび学んでいける、2度目の単元内自由進度学習公開が、いよいよ始まります。
前日の雨もあって、少しあたたかな朝を迎えた今日、全校で「朝の読書タイム」と「交通安全教室」が行われました。心を落ち着けて本の世界に入り、そして命の大切さについて考える、実りある時間となりました。
読書タイムでは、先生方がそれぞれの教室でおすすめの一冊を読み着せました。地域の方も来てくださり、狂言「附子(ぶす)」を読み聞かせてくださいました。
「あおげあおげ」の場面では、子どもたちの笑い声があちこちから上がり、古典の世界に親しみながら楽しいひと時を過ごしました。
交通安全教室では、交通安全支援センターの方に来ていただき、自動車の死角や内輪差について学びました。運転席からは見えない場所があり、たとえ立っていても運転手には分からないのです。車の周りに立った子供たちは不思議そうでした。また、内輪差の説明で、左折した車が地面に置かれた風船を割った時、子どもたちは目を丸くして驚いていました。
「命を守るために、今日学んだことを忘れないでね」という言葉に、子供たちは真剣なまなざしでうなずいていました。
読書で心がやわらかくなり、交通安全の学びで心が引き締まるーーそんな一日の流れでした。
笑い声と静けさ、そして真剣なまなざしが交わる教室の空気には、子供たちの成長の瞬間が確かに感じられました。
本を閉じたあと、心の中に残る言葉。
学びを終えたあと、胸の奥に響く約束。
その余韻が、明日の通学路を、少しやさしく、少し慎重にしてくれるでしょう。
ポスターのダウンロードはこちら→ http://x.gd/eP6Jc
この度,11月10日(月)に単元内自由進度学習授業公開を行います。今回は,1年,4年,6年の授業公開(2教科同時)です。
1学年 国語「まちがいをなおそう」 算数「大きな数」
1年生は,今回が初めての単元内自由進度学習。国語では,ストーリー性のある文章を読みながらわくわく,楽しく誤字を見つけられるようにします。算数では,お店屋さんを開いたり,身の回りの100までの数を見つけたりして,生活実践と結びついた学習ができるようにします。「まず自分の力でやってみる」「困った時にどうするか考える」という基本を身につけながら,自己調整力を高められるようにします。
4学年 算数「分数」 理科「月の形と位置,星の位置の変化」
算数では,ピザだらけの世界が子どもたちの「遊び」と「学び」を繋げます。3コースのプリントから自己選択できるようにし,学びの深まりも自己調整できるようにします。理科では,従来,動的な理解が難しかった天体の学習に対し,VRの要素を活かした月・星の学習を行います。時間や場所に制限なく,子どもたちが主体的に学習できる環境を生み出します。
6学年 国語「“日本のすごい!”を伝えるポスターをかいて紹介しよう」社会(単元選択式)「子育て支援の願いを実現する政治」「震災復興の願いを実現する政治」
国語では,写真を選んだり,見出し文を推敲しながら読み手に日本の魅力を伝えるポスターを制作します。社会では,2種類の単元そのものも選択できるようにします。さらには,自ら資料を選び取り,課題解決に向かっていけるようにし,学びの自律を促します。特別な配慮を要する児童への細やかな手立てにも重点を置き,包摂性ある授業づくりを目指します。
本校初となる伏木久始先生によるPTA講演会・シェアリング,保護者授業参観と抱き合わせ,授業公開を行います。興味がある先生方は,是非,ご参加をお願いします。
申し込みは,こちらよりお願いします。https://x.gd/hUFDp
※ 定員は30名となっております。
締め切りは,11月6日〈木〉までとなります。
ご不明な点などございましたら,お気軽に問い合わせ下さい。
電話 0264-22-2014 担当:教頭 橋爪祐一
山の色が少しずつ深まり、福島の朝はぐっと冷え込むようになりました。11月を前に、子供たちは厚手の服に袖を通し、白い息を弾ませながら登校してきます。
今日は、朝の活動で、学級遊びをする日です。校舎の中では、広い廊下を使ってハンカチ落とし。
外では、元気いっぱいのドッジボール。
「いくよー。」
「キャー!」
と、声が響き、朝の校舎が一気にあたたまります。
先生も輪に入り、本気で参加します。
「先生、大人げないー!」という声が笑いと一緒に広がっていきます。
短い時間でも、心がつながる。
そんな朝が、1日のはじまりを優しく包みます。
あそびも、学びも、福島小はいつでも全力です。
福島小学校の1階には、地域の歴史が集められた一画があります。ここには、木曽福島で昔使われていたものや、出土した土器、よく見られていた野生動物の剥製などが展示してあります。
休み時間になると、子供たちがよく見に来ます。ちょっとした博物館のようになっています。
中には、時代時代で子供たちに使われた教科書も展示してあります。
江戸時代の教科書です。挿絵がちょんまげ着物姿ですし、文字が漢文です。
明治時代に使われていた教科書です。九九表も載っていました。数字が全て漢字なのが驚きです。
また、ノート代わりのミニ黒板には、カエルの落書きがばっちり残っています。いつの時代も、子供たちの楽しみは変わらないものですね。
昭和に使われていた教科書です。算数ではそろばんを、音楽ではレコードを使っていました。
ニホンカモシカやホンドキツネ、ハクチョウの剥製も展示してあります。「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」や、「きつねのおきゃくさま」「きつねの窓」を学習する時、ここのキツネはひっぱりだこです。学校の隣にある代官屋敷にも「お狐様」が展示してあることからも、木曽福島の人たちにとって、狐がいかに身近な動物だったのかが分かります。
時代を経ても、子供たちの営みは変わりません。
地域に住む人々が、世代を超えて集い学んでいく。
子供たちが学んだ証が、ここに生き続けています。
今日は、近くのこども園から、来年度に入学する園児たちが福島小にやってきました。昇降口のあたりから、小さな足音や笑い声が響きます。
1年生は、この日のためにたくさんの準備をしてきました。自分たちで地図をかき、案内板を立て、お化け屋敷や駄菓子屋、屋台のようなコーナーを作りました。
「いらっしゃいませー!」「チョコバナナ買ってー!」と、声をかけながら、園児を案内します。
お客さんを前にして、少し緊張しながらも、笑みがこぼれる子どもたち。お化け屋敷は大行列でした。
迎える側の1年生の表情は、どこか誇らしげでした。
園児のキラキラした目、1年生の伸びた背筋。その両方の中に、”未来”がありました。小さな手が、小さな未来をノックしたような一日。福島小の校舎に、あしたの気配がふわりと広がっていました。
最後は、バスまで見送りします。
「またねー。」
「来年ねー。」
木曽谷に、子どもたちの声がこだまします。