木曽の子供たちが挑む伝統 ~ 土俵で育む礼と力 ~
突然ですが、福島小学校の運動場を紹介します。他の地域では見られないものがあるのですが、分かりますでしょうか?
それは、相撲場です。運動場の奥に、屋根のついた一画があります。その下には土俵があります。
木曽郡では、日本の国技である相撲が日常に溶け込んでいます。小学校・中学校には運動場に相撲場があります。また、体育館には土俵が描かれたマットもあります。子供たちは体育の授業で相撲に取り組んだり、毎日の清掃で土俵を掃いたりしています。毎年、地域では相撲大会が開かれ、子供も大人も参加して、技を競い合っています。
本日は教育委員会から先生が来て、全学年が相撲の指導を受けました。最初は、準備体操から始まり、受け身の取り方や、組み合い方を教わりました。
その後は、全員で土俵に行き、実際に取り組みをやってみました。先ほどまではしゃいでいた子供たちも、裸足になって土俵に上がると、表情が変わります。真剣に相手にぶつかっていきます。
見ている子供たちも、
「がんばれー!」「いけー!」
と、応援に熱が入ります。
また、取り組みで土をつけてしまった子に対しても、
「大丈夫?」「痛くない?」
と、そんきょの礼の後、優しい声をかけます。
今月には、相撲の大きな大会も開かれます。大会に出場する子供たちもいて、みんな目を輝かせて授業を受けていました。
自然の中で育まれ、相撲を取る。日本のよさがここ福島小にあります。