土俵に響く歓声と笑顔 ――福島小 相撲大会、地域と共に
21日は、木曽町で毎年恒例の木曽町小学生相撲大会が開催されました。
朝から多くの保護者や地域の方々が総合トレーニングセンター(相撲場)に集まり、土俵の周りには、にぎやかな声と応援があふれていました。
バスで、会場についた子供たちはウォーミングアップを始めて取り組みに備えます。
会場には、町内から約300人の小学生が集まり、日々の練習の成果を土俵の上で競い合います。木曽郡出身の御嶽海関からもメッセージが寄せられ、「自分の持ち味を生かした相撲を」と子供たちにエールが送られました。
本校では、伝統文化である相撲を、地域と子供をつなぐ大切な行事として位置づけ、体育や地域学習とも関連付けながら、準備から取り組んできました。子供たちは、練習の成果を発揮して、礼儀正しく取り組む姿に、保護者や地域の方々からも温かい声援が送られました。
子供たちは真剣に練習に取り組んできており、その取り組みは緊張感のあるものでした。身体全体で相手にぶつかって行ったり、相手を投げ飛ばしたり、大相撲顔負けの取り組みが行われました。
3年生の子供たちは、絵日記や振り返りに、次のように書いています。
「 自分がかならずやったことは、できるだけ手や足だけに力を入れないで、体全体に力を入れることです。また4年生でも1位になりたいです。 」Yさん
「 相手はとってもつよかったけど、なんとかかちました。そしてメダルがはじめてとれたのでうれしかったです。 」Aさん
「 すもうでは、自分の力をふりしぼってやりました。負けたけど、あきらめずにすもうをとりました。 」Hさん
「 自分のもちあじは手です。来年のすもうでもがんばりたいです。 」Yさん
子供たちは、勝負に怯まない勇気と、勝ち負けよりも大切なものを学びつつあるようです。
大会で取り組みが終わった後は、学校に帰ってきて、みんなでお弁当を食べました。
子供たちは、お家の方が作ってくれたお弁当を頬張り、相撲の話に花を咲かせました。
こうした行事を通して、子供たちは地域に支えられて育っていることを実感し、また保護者や地域の皆さんも学校教育の一端に関わっていただけることを、教職員一同とてもありがたく感じています。
木曽の豊かな自然と共に、地域文化を大切にしながら育む子供たちの姿に触れていただけたこと、そしてこれをきっかけに、福島小の教育に関心を持っていただければ幸いです。