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音楽は、日常のど真ん中に
福島小では、校舎内の至る所にピアノが置かれています。子どもたちは自由に弾いています。音楽室以外にも、廊下、広場、場所は様々です。ピアノの周りには人が集まり、自然と連弾や合唱が始まります。(たまに踊りだす子もいます。)音楽室の楽器も自由に使えるようになっていて、子供たちはセッションをしています。
音楽室を飛び出して、広場で合唱の練習・・・なんてことも起こります。ストリートピアノのようで、新鮮ですね。吹き抜けの校舎には、いつも誰かの奏でる音が、ふわっと流れています。
誰かが弾き始めると、それを合図にして人が集まります。1人ならソロ、2人ならデュエット、3人ならトリオ、4人でカルテット。そんな言葉を知らなくても、子供たちは感覚でそれらを楽しんでやっています。音があるから手が伸びて、誰かと関わります。それは、今そこで、鳴る音が、心を動かすからではないでしょうか。
楽譜も、ルールも、上手い下手も超えて、「音が鳴ったから、誰かがが集まって、心が揺れる。」
それだけで子どもたちは響き合っていました。
教えることができないものが、そこにあります。
私たちは、それを、「音楽」と呼ぶのかもしれません。