雨音に包まれて、それぞれの運動会準備
運動会が目前に迫った今週。あいにくの雨が校庭を濡らしました。いつも見える山々は雲でかすみ、校庭にできた水たまりは雨粒で泡立っていました。
静まり返る校庭。しかし、校舎の中と外では、それぞれが「その時」に向けた静かな熱を帯びていま
外の賑やかさとは対照的に、校舎の中はとても落ち着いた時間が流れています。
教室を覗くと、子どもたちは驚くほど静かに、そして真剣な表情で授業を受けていました。 「運動会の練習の時は思いきり体を動かし、教室ではしっかり切り替えて学ぶ」 そんな福島小の子どもたちの、メリハリのある素晴らしい姿がそこにありました。
雨粒が窓を叩く音だけが響く静かな教室で、鉛筆を走らせる音、ノートをめくる音が心地よく重なります。本番に向けて力を蓄えるかのように、子どもたちは知識の収穫に心を集中させていました。
子どもたちが教室内で静かに学んでいるその裏で、先生たちはレインコートに身を包み、校庭へと向かっていました。
運動会当日、子どもたちを強い日差しや万が一の雨から守るための「テント」。通称「ひのきちゃんハウス」からお借りしてきた大切なテントを、先生たちが力を合わせて一つひとつトラックに積みました。用務の先生が慣れた手つきで紐で荷台に固定し、福島小まで運んできました。
「どこ置けばいい?」 「〇〇先生、そんな重いの持っちゃだめ!」
助け合いながら、雨に濡れ、先生たちの表情は真剣そのものです。重いテントを運び、重りも積み重ねていきます。 すべては、週末にあの校庭で輝く子どもたちの笑顔のため。先生たちの熱い想いが、雨の校舎の昇降口にいくつものテントを重ねていきました。
静かに牙を研ぐように教室内で集中する子どもたちと、 泥だらけになりながら舞台を整える先生たち。
姿は違えども、みんなの心はひとつ。「最高の運動会にしたい」という強い想いで繋がっています。
この雨が上がったとき、きっと空には五月の爽やかな青空が広がり、校庭には組み立てられたテントが見守る中、子どもたちの元気な声が戻ってくるはずです。
福島小学校一丸となって迎える運動会。本番の空が、どうか晴れ渡りますように。