ふくしま小 はくぶつかん
福島小学校の1階には、地域の歴史が集められた一画があります。ここには、木曽福島で昔使われていたものや、出土した土器、よく見られていた野生動物の剥製などが展示してあります。
休み時間になると、子供たちがよく見に来ます。ちょっとした博物館のようになっています。
中には、時代時代で子供たちに使われた教科書も展示してあります。
江戸時代の教科書です。挿絵がちょんまげ着物姿ですし、文字が漢文です。
明治時代に使われていた教科書です。九九表も載っていました。数字が全て漢字なのが驚きです。
また、ノート代わりのミニ黒板には、カエルの落書きがばっちり残っています。いつの時代も、子供たちの楽しみは変わらないものですね。
昭和に使われていた教科書です。算数ではそろばんを、音楽ではレコードを使っていました。
ニホンカモシカやホンドキツネ、ハクチョウの剥製も展示してあります。「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」や、「きつねのおきゃくさま」「きつねの窓」を学習する時、ここのキツネはひっぱりだこです。学校の隣にある代官屋敷にも「お狐様」が展示してあることからも、木曽福島の人たちにとって、狐がいかに身近な動物だったのかが分かります。
時代を経ても、子供たちの営みは変わりません。
地域に住む人々が、世代を超えて集い学んでいく。
子供たちが学んだ証が、ここに生き続けています。