耳をすませると、校舎には様々な音が響いています。授業中は、先生たちの教える声や子供たちの答える声が聞こえてきます。ピリッとしていて知的好奇心に満ち、よい緊張感が漂っています。
休み時間はどうでしょうか? ブログでは伝えられませんが、実に様々な音が聞こえてきます。
子供たちが廊下を歩く音。蛇口から水の出る音。椅子についているローラーが動く音。アルミの窓が動く音。子供たちの話し声。笑い声。
「〇〇くーん。」「算数とかさー」
「何してんだよ。」「たまにニンテンドースイッチで・・・」
「キャー」「これ逆に・・・」「ゴム消えたー」
「さっきトイレでさー。」「遊ぶ?遊びたい?」
「はー!?」「いそげーいそげー」
子供たちの日常が聞こえます。
そして、校舎に置いてあるピアノから流れてきた曲。
誰かが弾いてる「ねこふんじゃった」「さんぽ」「君をのせて」
休み時間にはいつも、誰かのコンサート中です。
静かな山の中なので、よりいっそう様々な音が際立ちます。
廊下の一画に人だかりができていました。どれがいい、あれがかわいい、とたくさんの声が聞こえてきました。図書委員会主催の、しおりコンクールについてでした。子供たちが、お気に入りの本1冊を選んで、その本についての絵を描き、しおりにする取り組みです。
しおりコンクールの大賞は、全校児童の投票によって決まります。
このように、しおりコンクールにはたくさんの子がチャレンジしました。みんな、自分の作品が飾られることで、どこか誇らしげでした。そして自然とそれぞれの作品を認め会える雰囲気が作られていきます。
さらに、聞こえて来るのは、耳に聞こえる声だけではありません。
1年生では「くじらぐも」の学習を行いますが、「学習のあしあと」に、1人ひとりが写っています。
授業で話し合ったことや分かったことが、子供たちの声で耳に聞こえてきそうです。
とても楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
熊鈴の音が校舎に響き始めたら、そろそろ下校の時間です。ランドセルについた熊よけの鈴が、子供たちと一緒に動くからです。熊鈴に始まり、熊鈴に終わる。木曽ならでの音光景です。