前日の雨もあって、少しあたたかな朝を迎えた今日、全校で「朝の読書タイム」と「交通安全教室」が行われました。心を落ち着けて本の世界に入り、そして命の大切さについて考える、実りある時間となりました。
読書タイムでは、先生方がそれぞれの教室でおすすめの一冊を読み着せました。地域の方も来てくださり、狂言「附子(ぶす)」を読み聞かせてくださいました。
「あおげあおげ」の場面では、子どもたちの笑い声があちこちから上がり、古典の世界に親しみながら楽しいひと時を過ごしました。
  交通安全教室では、交通安全支援センターの方に来ていただき、自動車の死角や内輪差について学びました。運転席からは見えない場所があり、たとえ立っていても運転手には分からないのです。車の周りに立った子供たちは不思議そうでした。また、内輪差の説明で、左折した車が地面に置かれた風船を割った時、子どもたちは目を丸くして驚いていました。
「命を守るために、今日学んだことを忘れないでね」という言葉に、子供たちは真剣なまなざしでうなずいていました。
読書で心がやわらかくなり、交通安全の学びで心が引き締まるーーそんな一日の流れでした。
笑い声と静けさ、そして真剣なまなざしが交わる教室の空気には、子供たちの成長の瞬間が確かに感じられました。
本を閉じたあと、心の中に残る言葉。
学びを終えたあと、胸の奥に響く約束。
その余韻が、明日の通学路を、少しやさしく、少し慎重にしてくれるでしょう。